・新しい事を始めたい気持ちがよぎっても、「もう歳だから」と口にしてしまう
・「私なんかにできるわけがない」と自分にレッテルを貼ってしまう。
・自分のことは後回しにして家族の事や日々の生活に埋もれてしまう
年齢を重ねると新しいことを始めることに躊躇する気持ちが大きくなる気がします。
自分の中に芽生えている 「やってみたい」 の気持ちを否定してしまうのは
周囲の人ではなく、 自分自身のこともありますよね…
「あなたならできるよ、頑張って!」 他に誰が言わなくても自分くらいは自分の可能性を信じてあげたいものですよね。
そして自分が自分にブレーキをかけてしまったら始めの一歩が出せませんよね。
人は心と脳と身体が相互にバランスをとって成り立っています。
![](https://analogca-chan.com/wp-content/uploads/2023/07/相互作用.png)
どこがバランスを失ってもうまく機能できません。
あなたの心の「やりたい」の声を邪魔する脳の働きがあるのをご存知ですか?
「ホメオスタシス」です。
「ホメオスタシス」 とは人間に備わっている体や心を一定の状態に維持しようとする脳の働きのことで、「恒常性」 とも呼ばれます。 例えば気温が変化して、暑ければ発汗して体温を下げ ますし、寒くても身体の内部の温度は一定に保ちます。
この働きは心理的にも起きます。
新しいことを始めると、それを察知した脳が今ある習慣や環境を 「現状維持しよう」と働きます。そして無意識に行動制限がかかってしまうのです。
せっかくやり始めていても、「やらなくていいよ」と脳がストップをかけてしまいます。
成長出来るいい機会であっても 「変化」である以 上この脳の動きは起こります。
とても巧妙に「今のままでも生きていられるんだから、 新しいことなんてしなくていいんじゃないの」 「今のままが心地いいはずだよ。 新しいことなんかやめてしまえばいいよ」 と働かれて 気づけば3日坊主とか、やりたいと思ったけど結局やめちゃったとなり、普段 の生活から出られないのです。
ホメオスタシスを超えられる方法の一つに緊急性と必要性が合わさることがあります。 例 えばタバコがやめられないと禁煙できなかった人でも肺に大きな病気が見つかれば、瞬時と してタバコをやめられたりします。
二つ目にホメオスタシスが気づかないくらい少しずつ始めること。 ダイエットのために筋ト レ30分するとかいう大きな目標を持つと、 ホメオスタシスに気付かれ、 挫折に導かれるか もしれません。 でも、とりあえず腹筋一回からとちょっとずつ始めて見るとホメオスタシス の働きもそれほど強くなく、 現状打破しやすいかもしれません。
三つ目に今皆さんは「ホメオスタシス」の存在を知ったわけですから、何ホメオスタシスという現状維持をしようとする働きがあることを理解して、 新しいことを始めたら以前の状態に戻そうという働きが起きたとしても、 「ホメオスタシスさんが働いてるぅ~」 と距離を置いてみることです。
私は「ホメオスタシス」という働きを大学生の時に知りました。
しかし、その時は、東洋医学の「自然治癒力」と同じような意味合いだと解釈していました。
その後作業療法士として働いていく中で、その違いを理解し、患者さんに説明するようになりました。
理解したおかげで、 40代になってからも自分の気持ちを 否定することなく、新しいチャレンジを始めることができました。 そうは言っても自分の中 からの働きですし、いつの間にか負けてしまっていることもありますが、 気づいたら気にせ ずに 「ホメオスタシスが働いていたのだな」 とまた、 何もなかったようにやり始めるということを繰り返しています。 継続は力なり。 少しおやすみしてもまた始めればいいですよね。 おやすみはいい気分転換に なったと考えて、「失敗した」とか「途中でやめちゃった」と、自己嫌悪の気持ちを持たないことをお勧めします。
やめてしまったことより、新しい経験をしたことの方が素敵なことですから。
最後に
あなたの迷いのブレーキがこの記事を読むことで外れて、動き始められますように。