セカンドキャリア

50代主婦のリスキリングのススメ 〜知識の種を育てる楽しみ〜

この記事で解決される悩み

・新しいことを始める自信が持てない
・学ぶ事に対して年齢を言い訳にしてしまう

リスキリングって何?

「産休・育休取得中の親御さんたちに対し、リスキリング(学び直し)を後押ししたい。」2023年1月、岸田文雄首相国会答弁の発言で物議を醸し、話題になった「リスキリング(Reskilling)」という言葉。最近少しずつ耳にするようになってきた方も多いかと思います。

リスキリングとは、英語で「Reskilling」であり、スキルを付け直すこと、学び直すことと表現されます。2021年に経済産業省が発表した資料によると、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義しています。

リカレント教育やOJT(職場内での教育訓練)と混同されやすい言葉ですが、

リカレント教育とは、一旦仕事から離れて、大学や専門学校などの教育機関で学ぶことを指します。
一方、リスキリンは、企業に在籍し勤めながらスキルの習得を目指すという点で両者は異なります。

OJT(職場内での教育訓練)は、既存の業務を実践しながら必要なスキルや知識を学ぶことで、リスキリングは、既存の業務にこだわるものではなく、新しく行う仕事によってスキル習得を目指す場合もあります

リスキリングが推進される大きな理由の1つに、DX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル変革)の促進があります。
要は精度の高いデータと最新のデジタル技術を活用して企業を変革するための新しいスキルを得て欲しいというのがホントのところだということです。

DXとは、狭義ではビジネスシーンにおいて
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
参照:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドラインVer. 1.0(2018,経済産業省)

と定義されています。

60歳定年が当たり前であった昔の50代と人生80年と考える今の50代で年齢の感覚が全く違うと思いますし、デジタルスキルのリスキリングは50代の私達にとって他人事ではありません。

現在、約7割の人達が60歳過ぎても働きたいと考えていますし、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」では65歳までの定年を希望があれば70歳まで引き上げることが努力義務となりました。


上図を見ても現段階でも60〜64歳は7割以上の人が、65〜69歳の半数の人が就労していますし、近い将来、70歳まで働くことは当たり前になりそうです。

そうなると何もスキルがないままこれからを過ごすと、このまま会社に残るか、
時給の低い仕事で長い時間の労働をする肉体的にも精神的にもハードな再就職を考えるかの二択になります。

日本では失われた30年と言ってバブル崩壊後から会社の賃金は上がっていないですし、
これから急に会社の待遇が良くなるとも考えにくいことは皆さん気づいていると思います。
また、65歳までの雇用といっても、60歳で退職の形をとって、給料がうんと安くなって再雇用ということもよく聞く話です。
そこで考えてみて欲しいのが『リスキリング』です。
DXの促進でWebのスキルやITの知識を持った人の需要は大きいので、今からリスキリングして、セカンドキャリアに備えておくことは必須になります。

「自分に新しい挑戦ができると思えない」
「もう歳なんだから今更…」と勇気が出ないあなたに朗報です。

社会人はどれくらい勉強しているの?

「たったの13分!?」の勉強であなたも日本の“平均以上”?

総務省統計局が2022年に発表した社会生活基本調査(令和3年度調査)によれば、日本の社会人の勉強時間は平均13分でした。
「数ページ本を読む。」
「英単語を3個覚える」
「You tubeで一つ学びたいコンテンツを見る」などなど。

一日これだけでなんと日本人の半分以上になれるのです!

衝撃的事実!社会人の95%が勉強時間ゼロ!!

 

同じく総務省統計局2022年に発表した令和3年社会生活基本調査(生活時間及び生活行動に関する結果)によると、日本の社会人(学生・主婦を除く)の中で自主的に学習時間をとっている人は全体の約5%しかいなかったそうです。

令和3年社会生活基本調査(生活時間及び生活行動に関する結果)

また、年収の高い人ほど、学びに時間をとっていることも分かりました。


令和3年社会生活基本調査(生活時間及び生活行動に関する結果)

年収の高い人は学ぶ習慣ができていたり、行動をしているということが分かりますね。
また、日本人は社会人になってからほとんどの人が積極的に行動しないということも分かります。

という事は、まずはリスキリングを始めるだけで周りから一歩リードです!

行動者が少ない時はビッグチャンスです!!
50代のリスキリングいつやるの?

『今でしょ!!』

リスキリング(学び直し)で得られるもの

新しい勉強を始めた時、「出来るようになるかなんて分からないのによくやるね」とか
「結果を出せなきゃお金の無駄じゃない?」という意見もありました。

でもそれは「成功」だけを目的とする方の意見なんじゃないかなと思います。
まだまだ成功には程遠いですが、私が学ぶようになってから感じる自分自身の変化について別の記事で紹介していますので、良かったらご覧ください。
(記事は近日公開予定です。しばらくお待ちください)

まとめ

日本の大人は全体の5%しか仕事以外に勉強しておらず、学ぶ文化は浸透していない。
これからは60歳で定年する人は減り、70歳まで働く時代がすぐそこまできている。

DXの促進により、デジタルスキルを持つ人材が求められており、
早急なリスキリングが必要。

4,50代は体力と気力、知力が衰えていく。
一番若いのは今日。だから若いうちに(できるだけ早いうちに!)
伸び代がたくさんあるチャンスと捉えて、行動した方がいい。

変化をマイナスと捉えず、
「成功」「失敗」の側面から以外の見方を学ぶことで見える世界は変わる。

成長の種を蒔かないことには芽は出ない。
たくさん蒔いて、育ててみる経験を大切にしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。